あしたがくるまえに

真剣30代しゃべり場

記憶の記録

2022/11/10 12:23

無事2828gの女の子が生まれてきてくれた。忘れないうちに記録。

 

 

11/9

5:30 お腹が痛くて目が覚める。トイレに行くと少量のおしるしがある。まだ軽い生理痛くらいで全然動けたので、部屋を軽く片付けて夫の朝食とお弁当を用意。夫の出勤と同時に荷物を持って実家に戻る。

15:00 軽い腹痛が続いている中、どんどん散歩をする。8000歩ほど歩く。8〜10分おきにバラバラの間隔で弱い陣痛が始まる。

18:00 痛みが強くなってくる。間隔は8分おきくらい。まだ生理痛くらいの感じで、笑いながら話せる痛み。食欲もあり、晩ごはんに母が揚げてくれたトンカツを食べる。

20:00 かなり痛くなってきて、病院に連絡をして内診とNSTをしてもらう。子宮口はまだ2cmくらいしか開いていなかったのでいったん自宅に戻り待機。

24:00 おしるしの量が増える。22時ごろから寝ようとするも痛みがまた強くなってきて全く眠れない。途中で夫からきた電話にも気付けず、痛みの波が来ている時は話しかけられても受け答えができなくなる。

 


11/10

1:00 いよいよ我慢できないくらい痛くなってきたので病院に電話。間隔は8分のまま。電話でもう少し感覚が短くなるので後1時間自宅で様子を見てと言われる。

3:00 少しうとうとしたがどうしても眠れず、間隔も縮まらないのに痛みだけ強くなる。病院へ電話して再度向かう。内診してもらい子宮口3cmで入院へ。痛みで眠れず、間隔は全く縮まらない。4時ごろ、夫が顔を見に会いにきてくれて少し気持ちを持ち直した。

8:00 一睡もできず気持ちが弱っていたが、縮まらない間隔と強くなる痛みにだんだん腹が立ってくる。陣痛が来る波の間に、朝食に出されたバナナを無理矢理食べて頑張るぞ!と自分を奮い立たせる。

8:30 先生が到着して内診。微弱陣痛の診断がおり、このままでは母子共に体力がもたなくなるので促進剤を投与してお産を進める提案をされる。初産なのでおそらく促進剤を使用しても、お産が終わるのは早くて15時、普通に進めば18時ごろになるでしょうと言われ、この感じが夕方まで続くの…?と絶望する。夫が仕事中のため、電話で促進剤を使う同意をとる。おそらくまだまだ時間がかかるので子宮口が5cm開くころに連絡するから、それから向かってくれれば大丈夫と助産師さんが伝えてくれる。

10:00 促進剤投与開始。陣痛は7分間隔からスタート。投与前からすでにかなり痛い。が、投与が始まってからまさかの10分くらいで間隔が2分になってしまう。波で来る痛みが急に早くなったため陣痛に備える気持ちの準備ができず気絶しそうになる。陣痛が来るたびにヒィ〜きたきた押してくださいぃ〜お願いします〜と頼むと助産師さんが励ましながらお尻を押してくれる。痛すぎて泣いて弱音を吐く。見てみよっか〜と子宮口を見てみるともう5cm空いていて「えっもう5cm!?早!!」と助産師さんが夫に電話をかけるように言い、私はすでに痛すぎて話せないのでスピーカーにして助産師さんに話してもらう。もしかしたら到着を待たずに産まれてしまうかもしれないと助産師さんが夫に話している。分娩室に助産師さんが2人入ってきて、3人でついてくれる。

11:00 子宮口が全開になる。気持ち悪くなり2回嘔吐。痛みで何回か気絶して起こされる。いきみのがしが下手くそすぎて我慢できずいきんでしまい「待って待ってまだダメまだダメ!」と止められてもう無理ですぅ〜痛いよ〜と泣く。夫が来て(無我夢中なので到着した時間はわからない)頭元で汗を拭いてくれて手を握ってくれる。見てられないって感じで顔を伏せてる気配がする。息が上手く吸えなくなり酸素マスクをする。

12:00 先生が分娩室に入ってきて、会陰切開する。陣痛が痛すぎて全然痛くないけど、陣痛が来てない時にもグイグイ手で開かれるのが痛い。痛いです〜と言うと助産師さんが「今もう止まってるから!」と先生を止めてくれる。もう死ぬ…と思った頃、頭見え始めたよ!と教えてくれる。やっといきめる!!!となったけど、いきんでもいきんでもなかなか出てきてくれない。あとで聞くと出口が小さくて出づらかったらしい。しばらく頭がガチっと挟まってしまったのでちょっと頭が伸びてしまった。ごめんね。頭がズルッと出たらすごく楽になって、そのあと軽くいきんだらスルッと全身が出てきた。すごい感覚だった。世界一スッキリする瞬間かもしれない。夫がちょっと泣いていて、ずっと夫が手に握ってたお守りは手汗と握力でぐちゃぐちゃになってた。

12:23 爆誕。生まれてすぐ、めちゃくちゃ元気な泣き声で泣きまくってくれてホッとして涙が出た。朦朧としていたけど、生まれた瞬間から顔が夫すぎて助産師さんたちが爆笑している。カンガルーケアで胸元に来た赤ちゃんはかわいすぎて、嬉しすぎて、痛さも恥ずかしさも全部忘れた。

おめでとう、頑張ってくれてありがとう、母にしてくれてありがとうって思った。

 


娘の名前は凪(なぎ)になった。

釣り好きの夫。自分の店の名前も「凪」という意味なんだけど、妊娠がわかった時から子の名前も凪にすると決めていたみたい。凪ちゃん、のびのび育って、穏やかな人生が送れますように。

去年まではこんな日が来るなんて想像もしてなくて、毎日仕事頑張って、毎日お酒飲んでタバコも吸って夜はしょっちゅう街に出て遊んでた。それもすごく楽しかったけど、彼女が生まれてきてから毎日しんどいけどもっと楽しい。人生捨てたもんじゃないな。